ORION-IEは、放送を中心としたマルチネットワークにてIP datacast(以下IPDC)を実現する配信システムと受信プラットフォームをパッケージングしたソリューションです。
本ソリューションで想定するIPDCの定義は、IP Multicast環境の整備された配信インフラによる、
片方向データ配信のサービス総称です。
IP Multicastは、IPデータグラムを多数に一斉配信するネットワーク及びそれを用いたサービスです。
例えば、これまで通信で配信されていたコンテンツを、放送の様な一斉同報配信を行う環境で配信する場合に、有効な方式となります。
ORION-IEでは、配信側に放送伝送に必要となる設定内容や制御機能を包括した配信管理機能を御用意しております。
受信側には、蓄積制御プロキシ機能を設ける事で、従来の通信技術を使った、連携が容易で拡張性高いコンテンツ提供環境とアクセス制御機能を提供致します。
ORION-IEにおけるIPDatacast配信技術の1つとして、片方向伝送におけるファイル配信に適したプロトコルである『FLUTE(ALC/LCT)』を、RFCに沿って設計、実装しております。

■配信側システム概要
配信側ではスケジュール登録、伝送における利用帯域の設定、誤り訂正による冗長性の設定等の基本的な設定から、1つまたは複数の配信先へ登録、1つの配信先に対して同タイミングで複数の配信要求を行う事などが可能です。
■受信側システム概要
受信側では、受信データの蓄積・制御やビューア側へのプロキシ機能を実現するため受信端末内に蓄積制御プロキシを配置し、従来の通信技術で幅広いビューアにサービス提供が可能です。
配信の際は「ORIONファイル」というパッケージファイルを作成し、配信マネージャのWeb I/Fを利用して登録を行います。
①配信計画となるテキストファイル『delivery.xml』を作成する
②delivery.xmlとコンテンツファイル、メタデータをパッケージする(=ORIONファイル作成)
③配信マネージャのWeb I/Fを利用して配信登録する
④登録されると配信マネージャから登録情報のテキストデータが返ります

CMSなど既存システムとの連携を、シンプルに容易に、行える事を目的に、DBMSを共有するような連携ではなく、基本このようなテキストベースの連携にしております。
御利用環境に応じた拡張やカスタマイズも可能です。
『delivery.xml』にて設定可能な基本項目は以下のとおりです。

項目、パラメータなど、今後拡張予定となっています。
また、ご利用環境に応じた個別の拡張につきましても柔軟に対応することが可能です。

■弊社にてRFCに準拠したFLUTE実装を行ったため、機能拡張依頼やサポート依頼に対して柔軟に対応ができる環境です。
■MAD-FLUTEやInriaといった、他のFLUTE実装と相互運用のテストをしています。送信側がORION-IE、受信側が受信機ベンダ様の用意したFLUTEという環境でも、その逆でも、問題ありません。
■大小様々なファイルの配信に対応します。(通信Multicast環境にて、2GBのファイル転送はできております。)
■FDT配信間隔や、実データの繰り返し配信数、配信間隔を設定できます。
■配信ファイルの日本語化に対応。
■詳細な経過作業ログ
■様々な配信パターンに対応
■詳細なスケジュール配信(開始、終了日時指定)
■配信状況をWEB画面で確認
■FLUTEのログもWEB画面で確認
■FLUTE配信の死活監視、通知機能
■運用側とは「delivery.xml」にて連携するため、既存システムとの容易な接続が可能です。
■蓄積制御プロキシを配置し、WEBに対応したビューアであればサービスの提供が可能です。
■蓄積制御プロキシの機能追加により、配信後のコンテンツに対しての制御など拡張できます。
同一マルチキャストIP/Portに対し同時間帯に複数のファイル配信を行い、受信する事が可能です。
配信単位に利用する帯域を制御できます。そのため大小異なるサイズのファイルを設定帯域を調整する事で、同時送出でも大きいファイルを先に届けるなど、到達優先順位を立てた運用も可能です。
IPDCの配信チャンネルは、従来の放送の物理チャンネルなどとは異なり、設定は様々想定されます。IPで分ける、Portで分ける、 Flute仕様で分ける、蓄積で分けるなど。
また、受信側では複数台の受信端末側で、どの配信チャンネルを受信するかを設定可能です(選択受信)。
ORION-IEでは、サービス運用に沿った対応を柔軟に行なっていきます。
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